電気温水器とエコキュートの違いは?電気代や寿命など徹底比較!

電気温水器とエコキュートの違いを徹底比較!電気代・ランニングコストや寿命、利用できる補助金からそれぞれのメリット・デメリットまで、詳しく解説していきます。電気温水器とエコキュート、どちらを導入するか迷っているご家庭はぜひ参考にしてください!

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電気温水器とエコキュートの違いは?電気代や寿命など徹底比較!

電気温水器とエコキュートの違い

電気温水器とエコキュートには、大きく分けて以下の5つの違いがあります。

お湯を作る仕組み・効率

電気温水器は、貯湯タンク内に組み込まれたヒーター(電熱器)で水を温めてお湯を作り、保温します。ちょうど、ご家庭で使っている電気ポットを大型にしたイメージです。エネルギー源はヒーターが作り出す熱のみなので、エネルギー効率はエコキュートに比べると高くありません。

一方のエコキュートは、ヒートポンプ方式(空気中の熱を利用して少しの電力でお湯を沸かす方式)で沸かしたお湯を貯湯タンクに溜めて保温します。ヒートポンプはエアコンなどの空調にも使われている技術です。エネルギー源は空気中の熱と少しの電力ですので、電気温水器と比べてエネルギー効率に優れています。

電気代・ランニングコスト

お湯を作るのも保温するのも電気のみという電気温水器は、エコキュートと比べて消費電力が大きく、その分だけ電気代(ランニングコスト)も高くなります。一方エコキュートも電力を使用するものの、大部分が空気中の熱の力を利用しますので、電気温水器と比較して消費電力を抑えられます。したがってエコキュートのほうが電気代(ランニングコスト)は安いでしょう。

本体価格・導入費用

  • 電気温水器SRT-J46WDM5(460Lフルオート・ダブル追いだき):732,000円(税別)
  • エコキュートSRT-W466(460Lフルオート・ダブル追いだき):1,170,000円(税別)

上記は三菱電機の電気温水器とエコキュート(スタンダードグレード)の、メーカー希望小売価格の比較です。メーカーや機種、タンクの容量やグレードなどさまざまな条件で変わってきますが、同程度の「タンク容量」と「給湯タイプ(フルオート/給湯専用など)」で比較した場合、本体価格・導入費用は電気温水器のほうがリーズナブルです。ただ、エコキュートのほうは国や自治体の補助金が適用される機種があるので、該当機種を購入する際に申請して交付されれば導入費用を抑えられる可能性があります。

耐久性・寿命

電気温水器もエコキュートも耐久性・寿命については同程度で、一般的には10年が目安とされています。もちろんそれ以上長く使われているご家庭もありますが、10年程度の使用を想定して製造されており、また部品の保有期間も7〜10年程度となっています。

▼「エコキュートの寿命・交換時期」などはこちらにまとめています

利用可能な補助金

2024年8月現在、電気温水器は導入に際して利用できる補助金がありません。一方、エコキュートのなかには「給湯省エネ2024事業」の対象機種があり、最大で18万円の補助金を受け取ることができます。この18万円には、既設の電気温水器の撤去費用として最大5万円が含まれるため、電気温水器からエコキュートに交換するご家庭もコストを抑えられる可能性があります。

▼「エコキュートで利用可能な補助金」はこちらにまとめています

電気温水器とエコキュートのメリットを比較

電気温水器とエコキュートのおもなメリットを比較してみましょう。

電気温水器のメリット

電気温水器には、エコキュートと比べて動作音が静か、省スペースに設置しやすいなどのメリットがあります。

停電・断水時もタンクにお湯があれば使える

電気ポットと同じように、電気温水器の貯湯タンク内にお湯が残っていれば、停電や断水、災害などが発生してもお湯や水が使えます。ただし停電の場合、時間の経過とともに温度が下がっていきます。

動作音が静か

  • 電気温水器(SRT-J46WDM5):40dB
  • エコキュート(SRT-W466):55〜57dB

上記は一例ですが、三菱電機の電気温水器とエコキュートの動作音の違いです。ご覧のように動作音は電気温水器のほうが小さいため、隣の家との距離が近い、閑静な住宅街で夜間は音が響くといった環境でも設置しやすいでしょう。

なお40dB(デシベル)は「市内の図書館・静かな住宅地の昼」などと表現される音量です。一方で55〜57dBは「家庭用クーラーの室外機(50dB)と、1mの距離の洗濯機(60dB)の中間」あたりの音量です。

省スペースに設置しやすい

電気温水器はヒーターが組み込まれた本体のみとなるため、その分の設置スペースがあれば取付可能です。敷地に余裕がないご家庭でも省スペースに設置できるメリットがあります。

エコキュートのメリット

エコキュートには電気温水器よりもさらに多い、以下のようなメリットがあります。とくにコスト削減という点で電気温水器よりも優れています。

ランニングコストを電気温水器の約1/4以下に抑えられる

エコキュートは、少量の電気エネルギーを使用して空気中の熱を集め、お湯を沸かします。電気温水器と同じように夜間の電気料金でお湯を沸かした場合でも、消費電力が少ないためランニングコスト(電気代)を抑えられるメリットがあります。

また電力会社や季節、メーカー、機種・性能などにもよりますが、すべてを電気エネルギーのみで賄う電気温水器と比較した場合、以下のようにランニングコスト(電気代)を抑えられます。

▼関西電力エリアにおけるエコキュートと電気温水器のランニングコスト比較

  • エコキュート:月平均約1,700円/年平均約20,400円
  • 電気温水器:月平均約7,300円/年平均約87,600円

※参考:低ランニングコスト|はじめてのエコキュート|エコキュート|給湯・暖房|Panasonic

停電・断水時もタンクにお湯があれば使える

エコキュートにも、電気温水器と同様に非常用取水栓が取り付けられています。停電や断水、災害などが発生しても、貯湯タンク内にお湯が残っていれば取り出して使用することができます。

多機能・高性能の機種が豊富

電気温水器も機能は豊富ですが、お湯はり・追いだき・たし湯・さし湯・わき増しといった基本的な機能のみのものが一般的です。一方、エコキュートはそうした基本機能に加えて、マイクロバブルなど入浴を快適にしてくれる機能、災害に備えてお湯を沸かす機能、お風呂のお手入れが楽になる洗浄機能、清潔なお湯に浸かれる除菌機能など多機能・高性能な商品が次々と発売されています。

▼「エコキュート主要5社の特徴・機能」はこちらにまとめています

太陽光発電システムなどとの連携でお得になる

三菱電機のエコキュートPシリーズのように、太陽光発電システムと連携できる機種もあります。たとえば翌日の天気予報が晴れ(発電量が多い)だった場合、夜間のわき上げ運転を短くして消費電力を抑え、日中に太陽光発電の余剰電力を利用してわき上げをおこなう、といったことが可能です。これにより消費電力を抑えられるだけでなく、余剰電力を安い売電価格で売却したり、無駄に廃棄したりせずに済みます。

国や自治体の補助金が適用される機種がある

エコキュートには、国や自治体の補助金の対象となる機種があります。メーカーによって異なりますが、対象機種を購入する場合に補助金を利用できれば初期費用を抑えられるメリットがあります。

▼「エコキュートで利用可能な補助金」はこちらにまとめています

CO2削減など環境にも優しい

エコキュートは、電気温水器と比べて消費電力が少ない製品です。その分CO2の排出量も少ないため、地球環境にも優しい製品といえます。

電気温水器とエコキュートのデメリットを比較

続いて、エコキュートそれぞれのデメリットとされている部分を比較していきましょう。

電気温水器のデメリット

電気温水器には、エコキュートと比べてランニングコストが高い、水圧が弱いなどのデメリットがあります。

ランニングコストが高い

  • エコキュート:電力1+空気熱2=3
  • 電気温水器:電力3

エコキュートは、お湯を沸かす際の電力エネルギーを「1」とした場合、その2倍以上の空気熱を集めてお湯を沸かします。一方、電気温水器はすべてを電力エネルギーに依存するため、エコキュートの3倍ほどの電力を使用することになります。エコキュートと比べてランニングコストがかかる点がデメリットです。

貯湯式は湯切れを起こすことがある

マイコンレスの電気温水器(本体にマイコンが搭載されておらず、リモコン操作ができない古いタイプの電気温水器)の場合、日中にお湯を使いすぎた場合などに湯切れを起こすことがあります。近年のフルオートタイプやエコ機能に優れた機種ならそのリスクは低くなりますが、家族の人数や使用状況に合わせたタンク容量の機種を選ぶことが大切です。

水圧は低めの機種が多い

  • 三菱電機・電気温水器(SRT-J46WDM5):通常170kPa/最高193kPa
  • 三菱電機・エコキュート(SRT-W466):通常180kPa/最高193kPa
  • ダイキン・エコキュート(EQN46XF):高圧210kPa/パワフル高圧320kPa

同じ460Lタイプの電気温水器とエコキュートを比較した場合、通常時の水圧はエコキュートよりも低めになります。またダイキンのようにパワフル高圧給湯を備えた機種と比較すると、さらに水圧に大きな差が出ます。浴室が2階や3階にあるご家庭、快適な水圧のシャワーを使用したい方などは物足りない可能性があります。

エコキュートのデメリット

エコキュートには、電気温水器と比べて次のようなデメリットがあります。

導入費用が高い

国や自治体の補助金制度が利用できる機種もありますが、ベースとなる本体価格が高額なため、電気温水器と比較すると導入費用は高くなります。

※2024年時点では国や自治体の補助金制度が利用できるため、機種や店舗によってはエコキュートも電気温水器と変わらない金額で導入が可能です。

電気温水器より設置スペースが必要

電気温水器は貯湯タンク内に電気ヒーターが組み込まれているため、本体は1つです。一方、エコキュートは貯湯タンクのほかに熱源となるヒートポンプユニットが必要なため、電気温水器と比べると設置に広いスペースが必要になります。

電気温水器からエコキュートへの交換費用は?

電気温水器からエコキュートに交換する場合、既設の電気温水器の撤去・処分、配管や配線の延長・組み直し、分電盤の交換や浴槽の穴あけなどの付帯工事が発生します。メーカーや機種、現場の状況などによっても異なりますが、エコキュートの本体価格(工事費込み)にプラスして10〜20万円程度が目安となるでしょう。

なお「給湯省エネ2024事業」を申請した場合、既設の電気温水器の撤去費用として5万円を受け取れる場合があります。詳しくは当店までお気軽にお問い合わせください。

▼「エコキュートの入れ替え費用」はこちらにまとめています

エコキュートがおすすめ!ランニングコストが安いです!

これから高効率給湯器を導入しようと考えているご家庭、電気温水器の交換を検討しているご家庭にはエコキュートがおすすめです。本体価格は電気温水器よりも高いですが、ランニングコストが抑えられる上、入浴を快適にしてくれる機能、お風呂や配管のお手入れを楽にしてくれる機能、災害への備えなど日常生活をより豊かなものにしてくれる多機能・高性能の機種が多く発売されています。

また「ランニングコストを電気温水器の約1/4以下に抑えられる」ため、10年使うと、電気温水器と比べて約67万円の電気代を節約できる計算になります(使用状況などで異なります)。ご家庭によっては、トータル的にエコキュートのほうが安く済んだという可能性も。

当店では各メーカーの人気機種や定番機種の十分な在庫を抱えていますので、最短で即日工事が可能です。また補助金の申請代行も無料で承っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせ・ご相談ください!

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